ここをご覧の方はご存知かもしれませんが、以前カナダ発のサービスで「アシュレイ・マディソン」というサービスがあるのはご存知でしょうか？
｢人生は一度だけ。不倫しましょう｣という挑発的とも官能的とも思えるキャッチコピーが使われていました。
すごく分かりやすく言うと、これは不倫相手をマッチングさせるサービスです。

不倫を助長させる!?

2015年の時点では全世界で約3600万人の利用者を集めて、世界中のユーザーを虜にしていました。道徳やモラルという所で考えるべき所はもちろんあるでしょうが、
今日はサービスやその他問題点と現在のサービス内容の説明をしていこうと思っています。

(1)アプリで出会える

わかりやすく言うと、普通のマッチングアプリや所謂出会い系と違う所は「不倫」にフューチャーしてサービス提供をしていた点。
キャッチコピーの｢人生は一度だけ。不倫しましょう｣でもわかる様に、全世界規模で不倫の恋を生み出していたと言えるでしょう。ただ日本は元々が英語版のアプリでサポートがなかった事もあり、
話題になったほどは利用者が増えなかった印象です。不倫は自分や相手、家族の人生を壊す事もありますから、軽々にアプリで出会ってスタートするものではありません。

(2)情報流出事故

2015年7月にハッカー集団である「Impact Team」によって、個人情報が約3200万人分流出をしました。名前や好みや生年月日はもちろん、決済のクレジットカードまで流出して、世界規模で問題になりました。
その結果、当時のCEOであるノエル・バイダーマンは辞任しました。こういったサイトにとって匿名性は非常に重要です。その根幹の部分が揺らいだ事で、サービスとして大きく信用を損ねる結果となり、一期に利用者を減らす事となりました。

(3)現在

現在は「Find Your Moment」というコンセプト、日本語にすると「今を生きていこう」というようなニュアンスになるでしょうか。
不倫は前面に押し出す事はなくなったものの、情熱的で成熟した男性との出会いという意味合いから、不倫と取れなくもないですが、サービスは継続しています。
その後、CEOが変わるなどして現在は約5000万人の会員登録者がおり、アクティブユーザーは1600万人とも言われています。

(4)まとめ

現在、日本でも「パパ活」というような動きがあったりしますが、これを斡旋するようなサービスとなっているかもしれません。
決して、不倫は社会的にも道徳的にも許されるものではありません、こういったサービスが社会に広がり、不倫が肯定される社会になる事をアーネット調査事務所では危惧しています。