このコラムでも何度かお話をしている「パパ活」ですが、最近はそんなパパ活で訴訟になったという話を聞きました。
これはアーネット調査事務所で以前不倫調査のご依頼を頂いた方のご主人が訴訟沙汰で大変な事になってしまったとの事…。
名誉の為に個人が特定されない範囲でご紹介していこうと思います。
今回の主人公は40代の男性会社員のAさん。Aさんの奥様が以前、当事務所にAさんの不倫調査のご依頼に来た所からお付き合いが始まっています。
その際の調査は残念ながら、Aさんは不倫をしていたのですが、お子様がいた事もあり、Aさんが改心する事で再構築を選びました。
そしてそれから数年後、Aさんも会社での立場も上がり、役職がつき多くの部下を持ちまとめるポジションになっていました。
会社でのある飲み会での話、Aさんが同じ部署内の女性社員が「パパ活」の話題で盛り上がっているのを聞き、
軽い気持ちで「●●さんはパパ活に興味あるの?」と言ってしまったそうです。言った瞬間にマズいと思ったそうですが、
もう後の祭りで、女性社員は烈火のごとく怒り、「訴えてやる」「会社にセクハラで報告する」とその場で騒ぎ立てて、退席してしまったそうです。
ここからが大事で、まず次の女性社員の方は会社のセクハラ窓口に申し立てを行い、会社として責任ある対応をしなければ訴訟も辞さないと主張しました。
会社はすぐにAさんやその場同席していた他の社員からもヒアリングを行いました。
会社としては、ヒアリングをした上で軽々な発言であった事は間違いないが、常習性があったわけではなく、
パパ活などを誘っている訳ではなく、セクハラにはあたらないと判断したのです。
ここでその不問にされた事に納得出来なかったその女性社員は、驚きの行動に出ます。会社とAさん宛に慰謝料を要求する内容証明を送付したのです。
会社としても、大事にしたくない事もあり、その女性社員と何度も話し合いを持ちましたが、話は平行線を辿り、ついには民事訴訟を起こされたのです。
会社としてもAさんに大きな瑕疵があったわけではなく、Aさんを守る様に対応をしてくれたそうですが、
どうしても人の話には尾ひれがついて、伝聞されてしまうもので、結果Aさんがセクハラして女性社員に訴えられているという部分だけが、独り歩きしてしまい、
Aさんはそのオフィスにはいづらくなり、他の支社へ転勤する事となりました。
少々、その女性社員も事を荒立てすぎた気はしますが、パパ活は相手がそういった事に興味がないのに口に出してしまうと、
それはセクハラ認定されて、特に組織で勤めている人にとっては大きな致命傷となるのです。
「パパ活」が世間に認知されてきた今、そんな気もないのにそういった類の話をするだけで誰に聞かれているかわかりません。
ご自身の身を守る為にも、自分の発言には最新の注意を払う事をオススメします。