今、日本という国は「一夫一妻制」が取られていますが、これについてはアフリカなどの一部の地域を除けば、当たり前の仕組みとなっていますが、実はこの当たり前になったのは長い地球の歴史で見れば、最近だという事をご存知でしょうか?
農耕集団生活を営む上で生存・繁殖の為に、最も効果的かつ適応できる形であったと考えるのが自然と言えるのではないでしょうか。
一部で言われる「不倫は悪」であったり、「一夫多妻制」はあり得ないという思想や倫理観は人間社会が成熟していく中で、後付的に生まれてきたものであり、元々持ち合わせていた概念ではないとも言えます。
今の不倫バッシングは異常とも言えるものではありますが、それが分かっていながらしてしまう人…懲りずに繰り返す人がいるのはどうしてなのか。
実はこういった事が2015年に発表された論文で明らかになっています。
オーストラリアのクイーンズランド大学の心理学の教授であるブレンダン・ジーシュが他の学者と共に約7000人の被験者を母集団として、調査した結果が大変興味深いものになっています。
過去1年以内に特定のパートナー以外の相手とセックスした人は男性が9.8%、女性が6.4%いたそうです。
この人たちのDNA、遺伝子を調べた所、特に女性が「特定の遺伝子」が持つ割合が平均よりも多かったそうです。つまりこの遺伝子が俗に言う「不倫遺伝子」である可能性が出ているのです。
その遺伝子「アルギニンバソプレシン」の受容体である「AVPR」の密度が大きく違うのです。
受容体とは外部から刺激や物質を受け取って、それを情報に変換して、細胞に伝達する機能を持ちます。
このアルギニンバソプレシンの量によってではなく、その情報の感受性によって、不倫をするかどうかの判断がされるのです。
女性で言うと、貞淑であるかどうかは、「AVPR」の密度によって図られるのです。
不倫についてはもちろん、これがすべてではありませんが、何度もしてしまう人というのは、そういった遺伝子の問題もあるのかもしれないと考えると、
今悩んでいる人は少し気が楽になるのかもしれませんね。ただ理性やモラルで判断が出来るのであれば、不倫は決して是ではありませんので、注意しましょう。