過去の不倫をしてしまっていた場合、不倫をしている当事者からすればその不倫関係を清算した事になっているかと思いますが、それはあくまで加害者と言われる人だけであって、不倫をされた被害者からすれば、関係を清算したから終わりとはならないのです。過去に傷ついた人がどんな思いでいるかも思いを馳せる必要があるでしょう。
そこでアーネット調査事務所にご相談に来られたケースで、過去に不倫をしてしまった人が人生に大きな傷をつくケースもありました。
アーネット調査事務所に相談に来られたAさんは、結婚式を終えたばかりの男性。
結婚式を終えたばかりで、これからの人生が前途洋々に広がっている状況で、一体どんな相談があるというのか、当事務所としても困惑していました。
Aさんは結婚式に流すスライドショーで、奥様になられる女性の過去の不倫を知る事になったのです。そのスライドショーには会社の上司にあたる男性との交際や肉体関係を匂わせるような写真が流れて、式場内は騒然として雰囲気となりました。そこには顔を真っ赤にした新婦と式に出席していた新婦の上司がいたそうです。
結婚式後、入籍前だった事もあり、一旦結婚を白紙に戻して、考える事になり、素行調査をする事となったのです。
調査方法については、ここで書き記す事は出来ませんが、同じ社内の上司と結婚の約8か月前まで不倫関係が約2年半続いていました。そして残念な事にAさんの交際期間と被っていた事も判明しました。そしてその調査の中で上司との間に身籠った赤ちゃんを堕胎している事も分かり、すべてを取りまとめてご報告させて頂きました。
後日Aさんから聞いたお話では、残念ながら破談となってしまったそうですが、破談の是非はさておき、Aさんの立場からすれば、不倫をしていてかつ二股での交際をしていた事は感情的にも許せるものではないのも仕方がありません。
新婦になるはずだった人からすれば、これはまさしく過去のご自身の振る舞いが、最終的に自分自身を苦しめる事になってしまったのです。
もちろん結婚式の場で多くの人の目に触れる様にその様な暴露をした事は決してモラルとしては許されてるものではないのかもしれませんが、逆を言えば、それくらいの恨みを買う行動をしていたという事なのです。当事者は関係が終われば、清算して禊が済んだと思っていても、そうではなく今なお苦しんでいる人がいるという事も忘れはいけないでしょう。