昨今、コンプライアンスについては、どこの企業でもかなり敏感になってきています。
吉本興業の芸人さんが反社会的勢力の人々への闇営業が発覚して、大きな問題となっていますが、実はこれ対岸の火事ではありません。
軽い火遊びのつもりが、反社会的勢力に付け込まれて、大事になったご家庭が実際当事務所のお客様でいらっしゃいました。
その時の話を身元が分からない範囲で紹介をしますので、読んだ方は十分に注意して下さい。
30代のAさんという男性は、奥様とかわいい1人娘の3人家族で真面目を絵に描いた様な大手金融機関に勤める男性です。
ことの発端は同じ会社の転勤の送別会の後に、仲良くしている同期の面々とガールズバーに行った事から始まります。
楽しく女の子と話をして、通常通りお会計をして、仲良くなった女の子と連絡先を交換はしましたが、ここまではよくある話。
しかし…真面目で結婚後、奥様以外とそういった事になった事もないAさんの元に、
ガールズバーで知り合った20代前半のかわいい女の子から、マメに連絡が来るようになったのです。
律儀なAさんは連絡の度に、返事をしていたのですが、次第に仲が深まり、1人でお店にも行く様になりました。
その後、Aさんはガールズバーの子と関係を持ってしまうのですが…。
ここまでも真面目な男性が水商売の女の子にハマるという、よく聞くような話です…。
しかし、これは予めお店によって仕組まれていた事だったのです。
というのも、初めて来店した際に酔って気分が良くなったのか仕事の事を同僚と話をしている内に、大手金融機関の名前が話に度々出てきていたのです。大手金融機関では「不倫」などご法度です、知られれば左遷や降格は免れません、だからこそ示談金や解決金を多く取れると思った、お店側が女の子に指示を出し、Aさんと関係を持つ様にさせたのです。
その後の展開はホテルから出てくる写真を見せられたAさんは、お店側から多額の解決金を要求されて、困窮した所に当事務所に相談に来られたという訳です。
もちろん、女の子とお店がグルである事、そのガールズバーが反社会的勢力が実質的オーナーである事は、その後の調査で分かったのですが、真面目で大手金融機関に勤めているAさんは初めからターゲットとして狙われていたのです。
現在は情報化社会になり、多くの情報をインターネットを通じて入手する事が可能です。
その為、不用意に情報を開示する事でこういった事に巻き込まれる事態になる事もあるのです。
「大丈夫だろう」「こんなことくらい」
そう思われる些細な事でも反社会的勢力の人は見逃しません、いつ自分にそういった火種が飛んでくるかわかりませんから、用心に越した事はありませんね。
最終的にAさんは当事務所が紹介した弁護士を入れて話し合いを行い、奥様に謝罪して、また真面目なパパに戻って幸せな家庭で生活されています。