不倫をしている時には気づかなくても、不倫が発覚して公になり、家族がバラバラになった後に多くの男性が気づき、そして深い悲しみに陥ること。
それはお子様の事です。子供の成長の一旦を傍で見ることが出来ない事や、人生の節目に立ち会うことが出来ない事は人生の幸せの多くを失っている事になります。
不倫をしている時はまるで周りが見えていない様な行動や言動を繰り返すのも、不倫の特徴ですが、それでもそうなる前に、
今不倫をしてしまっている人の気づきになればと思い、このお話をさせて頂きます。

娘の花嫁姿が見れない

Ａさんは30代後半の時に会社の部下の女性と不倫関係に陥り、当時奥様と小学校6年生の娘さん、小学校3年生の息子さんの4人家族でしたが、離婚をされました。
離婚後も養育費を毎月送り、定期的にお子様と会う機会を設けていましたが、娘さんが中学2年生の時に多感な年頃である事もあって、会わなくなり、
元奥様が再婚されたこともあり、そこから会う機会はなくなって行ってしまいました。

そしてそこから約15年の月日が経った頃、元奥様から娘さんが結婚をされる事を聞きました。
さすがに再婚したご主人の手前、結婚式に出てもらう事は難しいが、結婚する前にお祝いの言葉をかけてあげて欲しいと言われたそうです。

Ａさんは昔の罪悪感もあり、会っていいものか迷ったそうですが、娘さんに再び会える喜び、そして積年の思いを伝えたいと思って、
娘さんと会うレストランに出向いたそうです。

しかし、そこで待っていたのは、人生の全てを否定される様な言葉でした。

「私はアナタを父親だなんて思っていない。私の父親は今のお父さんであり、育ててくれたのも今のお父さん。
勝手に若いこと不倫をして、お母さんや私たちを捨てて、出ていったくせに今さら父親だなんて言わないでほしい。
私からしたら赤の他人でしかない、もしアナタが亡くなる様な事があっても、お葬式にも出るつもりもない。
今日、アナタと会ったのはその事を伝えるため、アナタが出ていったあと私達がどんなに辛い生活をしていたかわかるの？
そんな想像力もないから、不倫なんて身勝手な事が出来るんでしょ？もう会うつもりはありません、さようなら。」

この様な事をまくしたてられて、娘さんは席を外して帰ってしまったそうです。

もちろんＡさん本人が不倫をしたことによって、家族は離れ離れになり、そして辛い思いをしてきた事は事実であり、因果応報なのでしょう。
しかし、実の娘さんからこの様な事を言われるショックは想像に難くないものです。

自分の人生の生きてきた意味や目的、そしてお子様と一緒にいれる時間がどれだけ尊いものか、
こういった事実を知ることで、不倫をしている人が周りの人を悲しませたり、苦しませたりする事がない事を祈ります。