国連機関である持続可能開発ソリューションネットワーク（SDSN）が、幸福度ランキングというものを毎年発表しています。
2022年のランキングは、2022年３月18日に公開されました。
最新のランキングでは日本の幸福度は世界で54位で、昨年は56位だったので2ポイント上がっています。
このSDSNの幸福度ランキングは、１人当たり国内総生産（GDP）、社会的支援の充実（社会保障制度等）、
健康寿命、人生の選択における自由度、他者への寛容さ（寄付活動等）、
国への信頼度の6つの項目から順位を決定しています。

幸福度ランキングは多角的に幸福度を測っていますが、今回は結婚・夫婦関係に絞って幸福度を調べてみました。

結婚すると幸せ？それとも不幸？

結婚は地獄へのはじまりだと言われることもありますが、結婚するとかえって不幸になってしまうのじゃないかと不安になります。
しかし、研究データでは既婚者の方が未婚者よりも幸福度が高いという結果が出ています。

幸福度を1から5の5段階で計測した調査結果は以下のとおりです。

・既婚女性　3.81
・未婚女性　3.62
・離婚経験済みの女性　3.47

注）佐藤一磨（https://www.pdrc.keio.ac.jp/uploads/DP2021-001_jp.pdf）

既婚女性の方が未婚女性よりも幸福度が高いですが、夫婦関係が悪化して離婚となると、
未婚女性よりも下になってしまいますね。

(1)年々幸福度は下がっていく

新婚ホヤホヤの時期は夫婦関係に満足している女性が多いですが、結婚1年目をピークに満足は下がっていきます。

・1年目 満足度81％　普通14%　不満度5％
・5年目 満足度58％　普通28%　不満度14％
・10年目 満足度48％　普通36%　不満度16％
・15年目 満足度40％　普通40%　不満度20％
・20年目 満足度36％　普通40%　不満度23％

注）佐藤一磨（https://www.pdrc.keio.ac.jp/uploads/DP2021-001_jp.pdf）

結婚15年目にもなると満足度は1年目の半分です。
ただ不満度が急激に増えることも満足を超えることもなく、どちらでもない普通の状態が増えています。

まとめ

未婚女性より既婚女性のほうが幸福度は高いことがわかりました。
しかし結婚してから月日が経つと、夫婦関係の満足度はジワジワと下がります。
そのまま離婚となってしまうとさらに不幸が待ち受けているので、
夫婦関係を良好に保てるように日頃の感謝を伝えるなどお互いを尊重しましょう。