昨今、離婚が増えていると言われていますが、実際の数字を用いて考えていきましょう。
実は日本では3組に1組が離婚していると言われる事もありますが、これは統計の数字を誤って読んでいるのです。
平成29年は婚姻件数が「60万7000件」離婚件数「21万1000件」となっています。この数字を額面で捉えるとあたかも3分の1の夫婦が離婚している様に思えますが、
実際に離婚している夫婦の大多数は平成29年に婚姻している訳ではありません。
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離婚率については国の発表している「離婚率」という数値を参照するといいでしょう。これは人口1000人あたりに対しての離婚件数を示す数値となっており、日本では「1.7%」となります。
これは1000人いて離婚している人は1.7人という事になります。こうみると世間一般での見方と大きく乖離がある事がわかるのではないでしょうか。
また離婚の全ての原因が不倫・浮気ではありませんが、原因としては「性格の不一致」「精神的な虐待(モラハラ)」「異性関係」が多くなっています。
アーネット調査事務所では長年浮気や不倫の調査を行っていますが、ひと昔前は浮気や不倫のご相談に来られるのは殆どが女性(奥様・彼女)でしたが、最近は男性が相談に来る事も増えています。
女性の社会進出が進んで、以前は経済的理由から離婚できなかった方が一定数いましたが、経済的に自立している事で離婚に踏み込める方も多いのです。そういった背景もあって女性の不倫や浮気が体感的に多くなっている印象です。
総務省の統計局が行っている調査は5年ごとの為、前回のデータは2015年、次回のデータは2020年になりますが、今回は2015年のデータを元に説明していきます。
第1位:沖縄県 2.51%
第2位:宮崎県 2.09%
第3位:北海道 2.08%
第4位:大阪府 2.05%
第5位:福岡県 1.97%
と順位はなっています。沖縄は以前から言われている様に離婚数が高いため、他の都道府県と比べても突出して離婚率が高くなっています。
ただここで注目すべきは実は2005年、2010年の調査でも1~5位の都道府県は順位の入れ替えはあっても、全て同じです。その為文化や暖かい地域3つ入ってる事もあり、風土が影響している可能性もあるのかもしれませんね。
今回は離婚率の詳細について、少し解説をさせて頂きましたが、離婚自由については「性格の不一致」とするケースも多く、実際の数値とは乖離があるのではと思いますが、それでも不倫が離婚に繋がるケースはままあり、それを今まで見てきました。
性格の不一致であれば双方に原因があり、納得も出来ますが、裏切りによる不貞行為は精神的なショックも大きいものになると想像に難くありません。