不倫をされてしまい、悲しみでつぶれてしまい、相手の事も信用できず家庭が崩壊してしまう。
不倫をした方は、不倫相手に騙されて、夫の信頼もなくし、一人になってしまう。
結果として不倫は、不倫をした方も不倫をされた方もどちらも幸せにはなれません。
ですが、不倫をされた後でも、相手の行動によっては信頼を取り戻せるかもしれません。
今回は不倫をしてしまい、一度は軽蔑した妻に対して、心境の変化があった夫の話を紹介します。

1.妻の不倫と今後

妻が不倫をしている証拠を手に入れた夫は、弁護士を雇い、妻と不倫相手に内容証明を送りました。
夫と妻、高校一年生の娘一人で収入としては多くはないが幸せな生活を送っていました。ですが、妻に浮気をされ、
両親、義両親を含めて話を行うことになりました。
不倫相手には慰謝料を請求し、後は妻をどうするかの話し合いです。
妻は、本当に悪いと自分のしたことを後悔しているようで、「私としてはやり直すチャンスをもらいたい、だが悪いことをしたのは私なので、全てこちらに任せる」と言いました。
正直別れたい、という気持ちもありましたが、反省をしているようなので条件のもと離婚はしないことにしました。
その条件とは「相手に貢いでいたことからお金の管理は夫が行う、信用できなくなったため子供が独り立ちするまでの関係、独り立ちしたら別れる」との条件だった。
妻はそれを承諾して、仮初の生活が始まりました。

2.仮初の夫婦生活

子供のためにと了承した生活でしたが、やはり苦痛でした。
妻は早く起き、料理を作り、家事を前以上に行ってくれました。正直「どうせ最初だけだろう」と思ってました。
ですが、妻はそれからずっと手を抜くことなく家事を行ってくれました。
ですがどうしても、夫は妻を許すこともできず、寝室も別々にして、家庭内別居のような状態になったそうです。
あからさまに態度が悪い夫に対しても、妻は何も言わず、毎日家事をさぼることなくこなしてくれたそうです。
そして、そんな生活のまま、2年近くが経ち、娘が大学に進学する年になりました。
大学は実家から少し離れたところになるため、娘は一人暮らしをすることになり家から出ていくことになりました。
その時に「もうこれで妻との生活も終わりか」と思っていましたが、娘の一言で変わります。
「お母さん、この2年見てたけど許してあげてもいいと思うよ。すごい頑張ってくれてたし、自分の事なんてそっちのけで私たちのことばっかりしてくれてたよ」
と言われました。
確かにその通りで、文句ひとつ言わず私たちに尽くしてくれました。
もしかしたら許せるのかもしれない、そんな風に思う気持ちを抱きながら、新生活に向けた娘を見送りました。

3.娘の言葉と妻への想い

二人きりになり「話がある」と妻に言いました。妻はついに来たか、という表情になり、覚悟を決めているような顔だった。
そんな妻に「今度の休みの日、久しぶりに出かけないか？」と言いました。
驚いた表情をしていましたが、その後にすぐ「はい」と少し笑った顔で返答してくれました。
その時には、今まで感じていた嫌悪感のようなものはあまり感じなくなっていました。
そして、休みの日に近くのアウトレットなどを巡りました。久しぶりにこういったことをするので、気持ちも高まっていたこともありますが
妻の手を握ると、最初はビクッとしましたが、握り返してくれました。
その日はそのままお店を巡り、帰路につきました。

4.変わっていった関わり方

その後、定期的に休みには旅行に出かけたりと、付き合っていた当時のような行動をしていました。
不倫された直後は、顔を見るのも嫌なくらい嫌っていましたが、今ではお互い冗談を言ったりと、不倫前のような状態に戻っていました。
妻に対して恋をしているか、と言われるとそれはわかりません。
ですが、確実に二人の距離はまた近づいていました。
不倫をされていたことは許せません、ただその後、夫と娘に対して文句ひとつ言わずにずっと家事を行ってくれました。
それには感謝すらしています。夫はどうすればいいかわからなくなっていました。
ただ、妻と二人で出かけることが増えてもう一度信用してもいい、と思えるようになりました。
恋をしているかはわかりませんが、今は仲良く過ごせているそうです。

まとめ

不倫をしてしまうことによって、全て無くしたかに見えました。
ですが、本当に反省して行動することによって状況が変わった話でした。
基本は、慰謝料をもらったらその後は別れてかかわりを持ちたくない人がほとんどだと思います。
娘の事を思って動いた結果、偶然ではありますが、もう一度信用してもいいかな？と思い再構築する機会が生まれました。
あまりないとは思いますが、一度信じた人間だからこそ、裏切られた時のショックはでかいです。
ですが信じられた人間だからこそ再構築もできたのかな、と感じた話でした。
これは本当に稀な話だと思うので、不倫はしないように注意を払いましょう。