新型コロナウイルス感染拡大を受け、私たちの生活様式は大きく変化しました。
人との接し方も徐々に変化しており、これまでと比べると他人との「無駄な」コミュニケーションの機会は大幅に減りました。
しかし、「コロナ不倫」という言葉ができた事からも分かるように、一部の親しい人との人間関係はむしろ深まっているとも言えるでしょう。
今でも「コロナ離婚」や「コロナ破局」という新たな言葉が生まれ、日常で使われていますが、本当に怖いのはこの新型コロナウイルスが「収束した後」なのです。
ではなぜ今このタイミングではなく、「収束後が山場」だと言われるのでしょうか。今回は、その理由について簡単に説明していきたいと思います。
この問いへの答えとはズバリ、「経済的な理由」です。
今現在のコロナ禍で、多くの人が職を失い、収入が以前より減少している状態です。
そんな今「離婚」に踏み切ってしまうことは、子を連れて行く側としてはあまり良いタイミングではありません。
現在の減少した収入を基準として、養育費などが決まってしまうからです。
それがコロナ収束後、収入が現在よりも増加したタイミングで離婚に踏みきれば、
より多くの養育費を請求できる可能性があると言われているので、多くの人がタイミングを見計らっているわけです。
また、感染しているのにも関わらず症状が出ない人や、ただの「風邪」だと自分で決めつけてしまうほど軽い症状の人がかなり多くいます。
私たちも例外ではなく、いつどこでウイルスを拾い、知らぬ間に感染を拡大させているかわからない状況です。
そんな中で、重症化するリスクが大きい祖父母や、高齢の両親が住む実家へは簡単には帰ることが出来ないという人が多くいます。
これも今このタイミングでの離婚を踏み留まらせる原因の一つとも言えなくはありません。
実家へ帰るのではなく「別居」をするにしても、収入減少の問題によって、今後の生活を考えるとなかなか容易に踏み出すことは出来ません。
その結果、それなら今ではなくもう少し待って、「良いタイミング」を待っておこうということになるのです。
今回は、「どうしてコロナ不倫のしわ寄せがコロナ収束後に来るのか」ということについて解説しました。
新型コロナウイルスの影響が出てきて以来、「不倫だ」「破局だ」と色々な所で騒がれています。
ここまで大々的に騒がれているのであれば、もっと爆発的に離婚件数が増えていてもおかしくはありません。
しかし、それよりも今の私たちの生活は、あまりにも自由が制限されている状態です。
「離婚」することに対しては、「世間体」などを気にして、あまり良くないイメージを持っている方が多いかと思います。
しかし、それは長期的な目で見ればお互いにとってプラスになることでもあるのです。
世の夫婦達が自由に「離婚」すらも出来ない状態が、一刻も早く収束することを願っております。