立場の強い人が弱い人に対して高圧的な嫌がらせをするパワハラ、性的嫌がらせをするセクハラなど、◯◯ハラスメントと呼ばれる言葉はいろいろありましすが、夫婦間におけるハラスメントとして最近注目されているのが「モラハラ」です。離婚原因にもなるモラハラには、一体どんな特徴があるのでしょうか。
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モラハラ=モラルハラスメントを辞書で引くと、「モラルによる精神的な暴力、嫌がらせ」とあります。つまり、殴る蹴るなど身体に直接危害を加えるのではなく、暴言や無視など精神的な危害を与えることをいいます。
モラハラ被害で顕著なのは、「バカだな」「死ね」など人格否定するような言葉を浴びせたり、あからさまに無視をしたりといった行為。言い返そうものなら激昂して罵詈雑言に拍車をかけてしまいます。
モラハラ人間は相手が自分の目の届く範囲から出るのをきらいます。異性の友人に会うことを制限されることには、ヤキモチ妬きなのかな?くらいで済むこともありますが、同性の友人に会うことも制限するようなら、モラハラのにおいがします。
友人に会うことを制限するくらいなので、相手が仕事に出ることにもいい顔をしません。これはモラハラ男に多いタイプですが、妻が職場という自分には分かり得ない世界にいること、そこで活躍することが気に入らないため、いきいきと仕事をする妻に対して辞職を迫ったりします。
自分の収入を渡さなければ家族が困窮することは分かっていて、生活費を渡さないのもモラハラのひとつです。仕方なく貯金を切り崩すそばから、自分は好き放題お金を使います。
モラハラ人間のとても厄介な特徴が、モラハラの被害者以外の周りの人間に対してはものすごく外面がいいところ。仕事では営業職など社交性が求められる立場にいたり、家族や友人に対しては言葉巧みに自分をよく見せるため、周りの人にモラハラを相談してもなかなか信じてもらえない、という状況に追い込まれます。
自分をよく見せようとする小技に長けているモラハラ人間は、相手をコントロールする術も自然と身につけています。激昂したと思ったら、涙を流しながら懺悔してみたり、やさしくしてみたり、やっぱりこの人は自分を愛してきされているんだ、この人を支えなければ、という心理にしてしまいます。