旦那さんに浮気をされた、日常的な暴言、暴力に悩まされているといった理由から、「離婚したい…」と考えている女性は、潜在的には多いのかも知れません。しかし、夫婦の間に子どもがいる場合には、経済的な不安からシングルマザーへの道に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。母子家庭の貧困問題が叫ばれていたりしますが、せっかく離婚して生き直すことができるのですから、家計のことも前向きに考えていきましょう。
結婚後の生活費や子どもの教育費は夫婦で協力して稼いで生活をしていますが、離婚をするとなると、そうした生活費はすべて自分が負担することに。離婚を視野にいれたら、まずは家賃・光熱費・通信費など、必要経費を見積もります。
家賃は、例えば東京23区内に住むか、隣接する都内各市に住むかで大きく異なります。光熱費にしても、都市ガスかLPガスかで金額は違ってきますし、水道代は片親家庭は割引してくれる自治体もあるので、そうした情報もこまめに収集しながら、「生活をするのに最低限いくら必要か」を見積もりましょう。
必要経費を見積もったら、少し未来に思いを馳せましょう。例えば、子どもが小さくて離婚をするなら、小学校、中学校、高校、大学のそれぞれの時期にどんな経費が必要か、ざっくりでいいので算出します。そこで必要な資金を貯めるには、月々いくら貯金をすればよいかを計算しましょう。
シングルマザーだって、交際費や自分のためのお買い物、たまには子どもと外食だって楽しみたいもの。自分のために自由に使えるお金は確保しておきたいですよね。こうしたお金は必要経費や貯金額とは別に考えておきましょう。
ここまで、必要経費、貯金額、自分の自由に使えるお金を見積もりました。
合計、いくらになりましたか?心配しているほどものすごい額にはなっていないのではないでしょうか。
月々に必要なお金を見積もったら、次にそのお金を確保するためには、どのようにすればよいかを考えましょう。
離婚に伴い、元旦那さんから養育費が支払われる約束をしているなら、それは教育資金として貯金額に充てる、片親家庭に支給される児童扶養手当は、子ども服や文具など、月々に発生する子どもの費用に充てる。
そうして必要経費から差し引いていけば、あといくら稼げば生活できるか、がクリアになります。
このように、ひとつひとつ順を追って考えることで、「生活に必要な費用を捻出する」という、最大の難関にも、パニックにならずに対処していくことができます。