「探偵」と聞くと、殺人事件を華麗に解決したり、迷宮入りの難事件を紐解くといったイメージがありますよね。しかしそれは映画やテレビの世界でのお話。実際には、お仕事の依頼のほとんどは夫婦間や恋人間の浮気調査だったりします。インターネットで「探偵」というキーワードで検索すると、確かに「浮気調査」の文字が並びます。それだけ多くの人たちが、夫または妻、彼氏または彼女の浮気を疑い、暴こうとしているということですね。それでは、現実の世界の探偵たちはどのような方法で浮気調査を行うのでしょうか。
探偵事務所や興信所が行う浮気調査は、映画やテレビでもおなじみの「尾行」や「張り込み」など、マークした人物の動向を調査する「行動調査」を基本とします。
尾行はご存知のとおり、調査対象となる人物の後をつけて、浮気をしていると推測するに足る証拠を抑えたり、浮気や不倫の相手を暴き出す調査方法です。
尾行の際には調査員は複数人で行動することが多く、1人は調査対象の目にわざと止まるような行動をするトラップとして、もう1人がぴったりと調査対象をマークして動くことで、「探偵に調査されているかも知れない」と疑われたりバレてしまったりすることを防いでいます。
張り込みも、刑事ドラマなどではおなじみですね。ドラマでは、調査対象がいる建物の向かいのマンションの部屋から双眼鏡でのぞいて…というシーンをよく見かけます。これもドラマの世界だけでなく現実に行われている方法。
調査対象の目からは死角となる場所から、望遠レンズや暗闇での撮影もできる高性能なレンズを使って、調査対象が浮気をしているシーンを確実に撮影し、浮気の証拠を抑えます。
調査対象や浮気相手の動向について、周囲にいる友人や会社の同僚、近所の人から情報を得るための調査が聞き込みです。聞き込みは、調査対象の周辺を探っていることがバレてしまう危険性が高い方法ですが、調査対象の周囲の人間から直接的な情報を得やすい手段です。
探偵事務所や興信所では、上記のような直接的な方法で対象人物の行動を調べるだけでなく、調査対象が用いる車両に取り付けたGPSを追跡したり、データ調査を行ったりと、素人では真似できないプロのテクニックを用いて、確実に真実を暴き出すのです。