最近は大分減ったと言われていますが、一昔前は大手企業の多くは入社前に本人並びに家族まで素行及び身元調査をしていました。これは元々は政治的な思想で体制と衝突する社会問題が起き、1960年、1970年代に広く問題となった時期がありました。そういった反体制の思想を持っている並びに近くにそういった人がいないかを事前に調査して、排除する狙いがあったと言われています。社会に対しての問題行動を一企業の社員が起こせば、その会社のイメージや株価にも大きな影響を与える事になりますので、言ってみれば当たり前のことと言えるかもしれません。
そして現在では大手企業や金融機関は取引の口座作成や融資の際に、社長の素行調査をしているケースはまだ多くあります。現在では反社会的勢力との付き合いがないかなどを調べるケースがほとんどですが、いまだに素行調査は広く使われているのが実情です。
そして今回お話をするのは、「結婚前のパートナー」の素行調査についてです。
もちろんパートナー同士であっても、すべてを包み隠さず話すことが大事なわけではないと思います。どうしても言いたくない事、言えない事なども家族の問題などであればなおさらです。しかし、不審な点、疑いを持つ点を持ったまま結婚をする事は決してプラスには働かないのです。
もちろんそれは仕事や趣味や周りの人間関係について、事前に把握をしておくべきだからです。というのもアーネット調査事務所でも過去に「勤務先が事前に聞いていたのと違う!」「周りの友人が怖い見た目の人ばかり…」「年収が全く虚偽だった…」など、結婚されてからご相談に来る方が多いのです。それはつまり事前にしっかりと相手の事を正しく理解できていなかったからにほかなりません。もちろん相手を信じる事も必要ですが、ただ現実として結婚後の生活もあるのです。だからこそ、不安をしっかりと解消して結婚する事も重要だと言えるのではないでしょうか。
これもアーネット調査事務所でよくご相談にこられるケースですが、「義両親や義兄弟からお金の無心をされる」という問題です。一般的には決して多いケースではないのですが、世の中には想像を絶する様な事をする人がいて、競馬やパチンコなどのギャンブルでお金を借入して、生活のお金がなくなるような事があるのです。ギャンブル依存や借金癖というのはなかなか治りません。つまりそういった方と親族になってしまうと、今後長いスパンでそういった問題と隣り合わせになるという事です。もちろん潤沢にお金があればまだしも、多くは生活を切り詰めてお金を用意するという様な事になりかねません。だからこそ、相手の家族の素行調査が幸せな結婚生活を送る為には必要といえるのではないでしょうか。
結婚はご本人同士のものであると同時に、親族が増えるという事もあります。皆が常識をもっていればいいのですが、必ずしもそうとは限りません。だからこそ事前に調査をして、問題になりそうな火種を消しておく事も重要なのです。結婚を考えていて、相手やそのご家族に不安を持たれている方は結婚前の素行調査も検討してみるといいかもしれません。