アーネット調査事務所では、今まで数多くの不倫調査や浮気調査に対応をしてきました。
もちろん依頼者様に利益に繋がる様に行動しており、不倫や浮気をしていた方への感情は極力排除して、接する事を心がけています。
過去の一例だけではありますが、本当に許しがたいと思ったケースがあったのです。今回はその事についてお話をさせて頂きます。
今から10年以上前のある日、30代の女性が当事務所にご相談に来られました。
ご主人が不倫をしている事が濃厚であり、離婚に向けて、有利な証拠を手に入れておきたいとの事でした。
細かなお話をお伺いして、すぐに着手してほしいとの事で、調査を開始すると、ほどなくしてご主人が不倫している事が判明しました。
そして、その後ご主人に不倫の事実を突きつけるにあたって離婚に強い弁護士さんを紹介してほしいとの事でしたので、
当事務所が懇意にしている弁護士の先生をご紹介して、当日を待っていました…。
話し合いの当日、弁護士さんを準備して意気揚々と強気にご主人の不倫の証拠を突きつける依頼者様でしたが…
ほぼ同時のタイミングでご主人も依頼者様の不貞の証拠を突きつける事に。
そうです、このご夫婦はまさにお二人ともが不倫をしていたのです。
そこからお互いの主張は平行線をたどり、弁護士さんを介して交渉をしていく事になりました。
しかし、このご夫婦は4歳になる女の子のお子様がいたのです…。
離婚の話し合いの場合、財産分与や慰謝料、親権について話し合われることが一般的です。
そして親権については、日本の法令の慣習では女性側に親権が認められるケースが多いのですが、このご夫婦の場合は、なんと双方ともに親権放棄を希望されていました。
父親も母親も親権を希望して、揉めるケースや調整をする事がほとんどです。
今回のケースは二人共に子供を今後育てていく意思がなく、次のパートナーとの再婚の障害になるとまで言っていたそうです。
子供を持つ親としては考えられないような事実がそこにはあり、何の罪もない4歳のお嬢様だけが被害者となってしまったのです。
最終的に…父親も母親も育てられないという事になり、不憫に思った母親の両親が養子として育てていく事になりました。
子供は当時まだ4歳ですから、その事実はきっとわからないでしょう。
しかし、あれから10年以上が経ち、物事の分別がつく年になっている今、どんな思いであの時のお嬢様が過ごしているのかと思うと、
胸が張り裂けそうな思いになります。
親にとっては自分たちの都合の良いように、子供を育てる事を放棄して、子供は捨てられた事実に気づいた時、本当に大きな心の傷を負い、そして一生消えないのではないでしょうか。アーネット調査事務所では多くの事案を扱って、自分勝手な主張を並べる人たちも目の当たりにしてきましたが、これほど罪深い事はありませんでした。不倫が子供の一生に大きな傷をもたらし、人生を暗転させてしまう事をしっかりと認識しておくべきでないでしょうか。