人探しや身辺調査のほか、探偵が多く依頼を受ける浮気調査。
日常に密着した、地味だけれど凄い探偵の調査技術をご紹介します。
浮気調査のメインは尾行です。ターゲットが行動するたび、後を付けて浮気の証拠に目を光らせます。
尾行は1人では行わず、人数や性別はターゲットが訪れる場所によって異なります。
例えばデパートなど商業施設の場合は見失わないよう2~3人など複数で尾行します。
浮気相手とのデートで遊園地やカップルが訪れる観光スポットでは男女の調査員を、パチンコや競艇などギャンブルの場所では複数の男性を、
といった感じに訪れる場所に違和感なく紛れるように尾行するので、ターゲットは自分が付けられているとは夢にも思いません。
また、ターゲットが飲食店やバーに入った際は調査員も中に入りますが、同じ空間に居ることで顔を覚えられバレてしまうリスクが高まります。
そうならないため、調査員はターゲットと一定の距離を保ち、後ろか前の席に座ります。
尾行の鉄則はターゲットと目を合わさないこと。いずれも自然に振舞い、その空間に溶け込んでこそプロの仕事なのです。
尾行に次いで骨の折れる作業は張り込みです。短時間ならまだしも長時間、もしくは数日張り込むこともあります。
こちらも1人では行わず、複数人のチーム制で張り込みます。張り込みの主な目的は浮気の証拠写真で、いかに怪しまれずターゲットを監視
出来るかが鍵です。
例えばアパートの前で長時間待っていたり車の中で監視していると、今は物騒な世の中です。
近所の人に通報されたり、ターゲット本人に怪しまれる可能性も出てきます。
プロは尾行同様、周りに溶け込むのでその心配はありません。
車で張り込んでも運転席には座らず助手席か後列に座って、運転手を待っている素振りをします。
近くで工事を行っているときは工事現場の作業員に紛れて監視することも。
1人では大変ですが複数で行うと隅々まで監視の目が届くので、浮気相手との密会や決定的な場面(ハグやキスなど)のシャッターチャンス
を逃すことがないのです。
浮気相手を突き止めて浮気の証拠を集めても、それで終わりではありません。
依頼主によってはターゲットの浮気だけ分かれば良いと考える人もいますが、裁判を行う場合は知っておいた方が良いのです。
浮気相手がどんな人物かによって慰謝料の額も変わるでしょうし、相手が既婚者の場合だと話の流れも変わっていきます。
探偵は人を調べるプロなので、浮気相手の名前や住所、仕事先、家族構成などは当然のこと、交友関係や借金の有無など事細かに調べてもらえます。
昔ではありえなかった調査方法として、SNSがあります。
Twitterやインスタグラム、フェイスブックなど皆様もひとつはアカウントをお持ちではないでしょうか。
そのSNSのアカウントを使用して、相手の人となりを知ることもできるのです。こちらはターゲットを調べる際にも有効な手段となっています。
探偵業はドラマのように殺人事件を追ったりしません。地道に、日常に紛れて任務を遂行します。
依頼主の望みを確実に叶える、地味にスゴイ仕事なのです。