相手の浮気、酒癖、暴力など、離婚の理由は千差万別、いろいろありますが、最近増えてきているのが「モラハラ」です。心無い言葉を浴びせたり、無視をしたり、生活費を渡さなかったり。DVが身体的な暴力ならモラハラは立派な心理的暴力。しかし、浮気やDVなど他の離婚理由に比べて、目に見える証拠が残りにくいため他人に訴えることが困難。モラハラを理由に離婚をしたいなら、用意周到に証拠を残したいものです。今回は、モラハラ離婚をするための証拠の残し方について解説します。
モラハラの手口は非常にたくさんあります。「バカ」「ブス」「飯がまずい」「お前は何もできない」など、あなたを貶める言葉を直接ぶつけたり、友人や家族の前で恥をかかされたり、無視をされたり。他にも、平気で嘘をつく、生活費をまったく入れない、といったケースも。これらすべてに対して証拠を残すのは困難ですが、相手に言われたこと、されたことを毎日事細かに記した日記があるだけでも立派な証拠となります。
モラハラはDVと違い、直接的に体への暴力を加えることがありません。その代わり、奥さんを威嚇するかのごとく、気に入らないことがあると物に当たって壊したり、わざと大きな音を立てて扉を閉めたり、相手の恐怖心を煽って服従させるような行動をとります。もしも、物に当たって壊す、傷つけるような行為が見られたら、もちろん怖いでしょうが、チャンスと思って前向きに捉え、破壊されたものを写真に撮って保存しておきましょう。
モラハラをする人は、面と向かって直接罵詈雑言を浴びせたりするだけでなく、スマホメールやLINEでも容赦なくひどい文言を並べ立てたり、嘲笑したりすることがあります。そうしたメッセージは手元に置いておくだけでも気分の悪いものですが、然るべき時のためにちゃんと保存して、証拠として提出しましょう。
聞くに耐えないひどい物言いや、激しく激昂する瞬間、あなたに対して恐怖心を煽るような行為をしてきた場面などを、レコーダーに録音するのは確実な手段です。これにはなにもICレコーダーを用意する必要はなく、スマホが1つあればOK。スマホの録音機能はとてもクリーンに音声を残してくれますし、何より録音スイッチを入れっぱなしにして肌身離さず身につけていても怪しまれることはありません。
モラハラをする側は、外面がよく周りに気づかれないことがほとんど。自衛の手段として、きっちり証拠を残しましょうね。