付き合い始める時って、相手にどうやって好意を伝えよう、どうしたら好きになってもらえるだろう、と悩みますよね。それよりも悩み、体力を使うのが離婚の時。ただ付き合っているだけでのカップルが別れるのと違って、結婚している場合は法律的な問題はもちろん、子ども、財産、お互いの家など、解決すべき問題がさまざまにあるため、こじらせてしまうととても大変。ことを円満に運ぶため、上手に離婚を切り出す方法をとりたいものです。
相手がすんなりと離婚に応じてくれるなら、それほどラッキーなことはありません。でも、そんな簡単なものではないのが実際のお話。「他に離婚したい理由があるのではないか」「子どもがかわいそうだ」「今までのことを改めるからやり直そう」など、あなたの情に訴えるような抗弁をしてくるはずです。そのためには、相手から出るそうした言葉をすべて論破するだけの材料が必要。例えば、浮気、借金、DVなどであればそれらを示す証拠、性格の不一致や価値観の違いなら、第三者に説明しても分かってもらえるような客観的事実を揃えておきましょう。
例えば職場で「コピー取ってきて」とだけ言われるよりも「あと1時間後に会議があって、自分には時間がないからコピーをお願い」というように、理由を添えてお願いをされたほうが気持ちよく仕事できますよね。同じように、「離婚したい」と闇雲に言われるよりは「◯◯だから離婚したい」と理由を明確に伝えるほうが相手方もあなたの言葉をしっかりと反芻して考えることができます。離婚の理由はしっかりと明確に伝えるようにしましょう。
特に女性に多いのが、離婚を切り出す際に感情的になってしまう人。感情的になってしまうと、離婚理由が明確に伝わらないだけでなく、売り言葉に買い言葉のドロドロ離婚劇になってしまいます。少なくとも相手を愛している状態で離婚をすることはありませんので、離婚を切り出す際にそれに乗じて文句を言いたくなる気持ちはよく分かりますが、論点を明確にするためにも感情的にならないように努めましょう。
最後に、一番大切なのが、一度言い出したことは引かないという強い覚悟を持つこと。離婚をなんとか回避しようと相手も必死なので、「今までのことは悔い改める」「あなたの思うようにして欲しい」など甘い言葉を囁いてくるはず。情にほだされて離婚したいという意志を撤回すると、その後の結婚生活は相手の思うつぼです。離婚を切り出すなら、そこまでの強い意志と、相手を納得させられる客観的証拠をもって臨みましょう。