いくら辛抱強い人たって、いくら温厚に見える人だって、我慢の限界はあるし、表面にはそれを出していないだけで実は腸が煮えくり返っているのかも知れません。
浮気された、暴力・暴言を浴びせられる、家庭を省みようとしない、など、我慢を強いられてきた結婚生活をこれ以上続けることはできない…と思った時は、冷却期間として別居という選択もあります。今回は、旦那さんと別居する時抑えておきたいTipsをご紹介します。
これまで専業主婦だった人やパートタイマーとして働いていたという人が別居を決意した場合、まず思い描くのが生活していけるだけの収入を稼がなければ、という点ですよね。
ここで、賃貸料などの生活費が安いからと郊外や田舎に移住をすると、仕事がなかなか見つからないということが起こりえます。都市部では幅広い職種で求人があり、生活費も割高になる代わりに地域別最低賃金が高いため、安定した収入も得られます。
仕事探すにしても、別居を開始してはじめのうちは、子どもがいる場合には子どものケアや、何よりも自分自身が新居に慣れたり土地勘を掴んだりする必要があります。
そのため、当面の生活に不安があるのは当然のこと。そこで思い出して欲しいのが婚姻費用です。夫婦には、お互いに同等の生活ができるよう助け合う義務があり、収入の多い方が少ない方に渡す費用を婚姻費用といいます。別居後、まだ離婚に至っていない場合には相手方に婚姻費用を請求することができるので、活用しましょう。
別居後に離婚をする可能性が高い場合には、別居する前に、旦那さんが結婚後に作った貯金がいくらあるか、証明できるものを集めておきましょう。
財産分与といって、例え奥さんが専業主婦であっても、旦那さんが働いて貯めたお金は半分は自分のものだと主張することができます。奥さんだって内助の功を発揮してきたのですから、当たり前ですよね。例えば、預金通帳や株券など結婚後に作った資産が書かれた書面を携帯カメラで撮っておくだけでも有利な証拠になります。
最後の1つ気をつけたいことを。夫婦は結婚生活を送るために協力しあう義務があります。その1つに同居義務というものがあり、これを破った場合には、相手方に原因があろうとも、相手方から離婚を提起されても仕方なくなってしまいます。別居するなら相手方の同意を得たうえで実行に移しましょう。