あるお客様のお話です。
今年のお正月、暫く連絡の取れなかった息子から『今年は帰省する』との連絡があった。
日頃から電話しても折り返しの連絡もなく、どこに住んでるかもハッキリ言わない。
仕事をしている様子はあるが、場所は言わない。
いつからか親子関係に歪みが生じてしまった。
そんな中、ご相談をいただき、息子様の所在調査を調べる事になりました。
お話を伺うと、息子様は住所は実家に置いたまま、携帯電話も母親名義の為、住民税や年金、携帯電話の料金まで全て母親が支払っています。
そうした状況の中、母親の携帯電話に息子から年末は実家に帰ると連絡がありました。
いつ帰るかは定かでない為、12月30日から当方調査員は事務所で待機しておりました。
他の現場に急行する場合もある為、この現場に限らず数名が常に待機しております。
そしていよいよ12月31日の夕方に息子様が帰宅したと連絡がありました。
その日は泊まるとの事でしたので現場には入らず、新年明けに実家から出発する日を狙って調査することにします。
1月3日 当日の午後、実家を出ると連絡が入りました。
現場待機の調査員3名が向かい、早めの時間から張り込みを開始します。
夕方4時、実家の玄関から出発する息子様を確認。
尾行を開始します。
最寄り駅から電車に揺られること1時間50分。
都心の駅で降りてから歩くこと20分。
途中、本屋やコンビニに寄ってから、細い路地奥を通ってアパートに入りました。
自ら鍵を開ける姿と、室内の明かり、表札や玄関周りを確認して調査は終了となりました。
今回のケースは、一度のチャンスで必ず所在を判明させなければなりません。
また、ご実家から最寄り駅までは母親であるクライアント様が車で送迎するという状況もあり、車と歩きを併用する調査となりました。
また、タクシーを使う可能性や知人の車に乗車する可能性も視野にいれるなど、その為の準備や対応方法をいかに考え順応出来るかが、調査会社の技量が試される調査ケースだったと思います。
取り敢えずは息子様の住まいを把握出来たこと、良かったと思います。
これからゆっくりと良い方向に親子関係を修復されていくことでしょう。